色々と語っております・・・
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2年くらい前にストップしちゃった『ひらがな』series。
コバサワで『は(はな)』まで来ていた筈……
久々に書きました。
やっぱり成瀬には……向日葵でしょう♪
─────────
キラキラと朝日が、窓から降り落ちて来る。
まだまだ夏の盛りで、明け方は涼しいけれど、少しでも陽が昇ると気温も上昇する。
暑さを感じ始めた桜井は、眼鏡を掛けていないぼやけた視界からリモコンを探し出し、ボタンを押した。直ぐ様、冷風が室内の温度を下げて行く。
涼しくなって来たのを、眠りながらでも感じたのだろう。隣に在る成瀬が、タオルケットを目を開かないまま手探りしている。
「まだ起きる気は、無さそうだな」
探し物の感触を成瀬の手に当ててやれば、ぱぁと花の咲いた様な笑顔をし、手繰り寄せて身体に巻き付ける。くるんと背を丸めて、桜井には届かない小さな声で、何事かを呟き寝息を発て始める。
タオルケットからはみ出している、琥珀色した髪に触れ、毛先にキスを落とす。
「少し庭に出てくるよ」
眠り続けている成瀬に言葉を落とし、もう一度キスも落とし、桜井は自室を静かに出て行った。
☆
「おはよう、成瀬」
「おっ……おはようございます、桜井さん。寝坊しました……」
寝癖頭のまま、申し訳なさそうにタオルケットから顔を少し覗かせて成瀬は、部屋へ戻って来た桜井に朝の挨拶をした。
休みなのだからゆっくりすれば良いと、まだベッドの上で座り込んでいる後輩の横へ腰掛け、部屋を出ていた先輩は手にしていた花を、彼の顔の前で揺らせた。
「今日も庭に、成瀬の様な花がたくさん、咲いていたよ」
「向日葵……ですか?」
「そう、成瀬の笑顔に似た……花」
桜井の言葉に成瀬は一度、瞳を閉じた。そして、一点の陰りない大きな瞳を開き、目の前の大好きな先輩の姿を宿す。
向日葵に負けないくらいに元気で、愛らしい笑顔を桜井にして見せた。
『ひ』ひまわり
20170205
コバサワで『は(はな)』まで来ていた筈……
久々に書きました。
やっぱり成瀬には……向日葵でしょう♪
─────────
キラキラと朝日が、窓から降り落ちて来る。
まだまだ夏の盛りで、明け方は涼しいけれど、少しでも陽が昇ると気温も上昇する。
暑さを感じ始めた桜井は、眼鏡を掛けていないぼやけた視界からリモコンを探し出し、ボタンを押した。直ぐ様、冷風が室内の温度を下げて行く。
涼しくなって来たのを、眠りながらでも感じたのだろう。隣に在る成瀬が、タオルケットを目を開かないまま手探りしている。
「まだ起きる気は、無さそうだな」
探し物の感触を成瀬の手に当ててやれば、ぱぁと花の咲いた様な笑顔をし、手繰り寄せて身体に巻き付ける。くるんと背を丸めて、桜井には届かない小さな声で、何事かを呟き寝息を発て始める。
タオルケットからはみ出している、琥珀色した髪に触れ、毛先にキスを落とす。
「少し庭に出てくるよ」
眠り続けている成瀬に言葉を落とし、もう一度キスも落とし、桜井は自室を静かに出て行った。
☆
「おはよう、成瀬」
「おっ……おはようございます、桜井さん。寝坊しました……」
寝癖頭のまま、申し訳なさそうにタオルケットから顔を少し覗かせて成瀬は、部屋へ戻って来た桜井に朝の挨拶をした。
休みなのだからゆっくりすれば良いと、まだベッドの上で座り込んでいる後輩の横へ腰掛け、部屋を出ていた先輩は手にしていた花を、彼の顔の前で揺らせた。
「今日も庭に、成瀬の様な花がたくさん、咲いていたよ」
「向日葵……ですか?」
「そう、成瀬の笑顔に似た……花」
桜井の言葉に成瀬は一度、瞳を閉じた。そして、一点の陰りない大きな瞳を開き、目の前の大好きな先輩の姿を宿す。
向日葵に負けないくらいに元気で、愛らしい笑顔を桜井にして見せた。
『ひ』ひまわり
20170205
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