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ジムの帰りに、どうしようかなぁ~と悩みながら京橋に出て、えいやっ!と腹を括って東生駒にあるカフェさんへ行ってきました。
距離があるだけに…頑張った!
駅から山登りかよ!って騒ぎながら(後でバスがあることに気づく)歩き、到着。
すんごい暑い昼下がりでキツかったんだけど、行って良かった~


何時もTwitterで、行かれた方や、店主さんが写真あげられているパンケーキ食べれたし、お店に出勤してきていた鳥さんも近くに来てくれたし☆



帰りは、甘いものを頂いて、店主さんご夫婦とも少しお話させていただいて、元気頂いて帰りました。
今度は、ランチも頂きに行きたいです~♪


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「念の為に、戦斗服にしろ。真剣を打ち合うんだ、それくらいはしておけ」

こう大神に言い捨てた加山は、一瞬にして姿を消した。
神刀・滅却を振るう為だけに何故、戦斗服なのかと大神は首を捻る。
力は互角か、もしかすると加山の方が上かも知れない。
確かに、真剣だから当たれば軽い怪我では済む筈が無い。そんなことは百も承知している。だからこそ、慎重に打ち合うつもりでいたのに、理由も言わず一方的に言い放たれて少々腹の居所が悪くなる。

「嫌なら嫌と、言えば良いのに……こんなことなら、最初から手助けなんかするな、馬鹿野郎」

目の前で人ひとり喪い、その人を助けることも出来なかった大神を、支えてくれると言ったのに。
舌の根乾かぬ間に突き放された気分を味合わされ、奥歯が砕けるくらいに噛み締めて言葉を吐き捨てた。



***



次に加山が現れた時は、月組の装束に身を包み、手には小太刀を握っていた。
大神の持つ物とは比較にもならないくらいに小さなそれは、加山の生死を共にしてきた物なのだろう。大事に大事に触れ、言霊を授けていた。

「いよ~大神ぃ! ちゃんと言い付け守ったな、偉いぞ~」

「は? お前がそうしろと言ったんだろうか! 巫山戯るな!」

「……士官学校での甘い打ち合いじゃないんだ。お互い力も霊力も上がっている。ましてや、際の時に発する力の大きさは……分かっているだろう?」

茶化しや賑やかしの部分ばかりを知る大神は、加山の哀しそうな眼を見て、息を飲む。
白く、何処までも穢れなき白の戦斗服を纏い、幾つもの戦場(いくさば)を駆ってきた。その度に護り、護られ死線をさ迷ってきた。
加山も同様に、大神には見えぬところで戦い、今此処に在るのだ。
己の身体を武器に生死を渡り歩き、仲間を喪う怖さが背中に重くのし掛かる。
指令代行の名と、花組隊長の名を持つ大神にもその責はあり、皆を護らなければならないのは加山と同じだった。
何時の間にか同じ道を歩いて来た二人は、刀を交える。


「二刀、使っても良いぜ。そっちの方が攻め易いだろう?」

「否、これだけで良い。お前や、月組の皆が託してくれたんだ……」


ならば、と小太刀を鞘から抜き、長刀とは違う握り持ちをして加山は構える。腰を落とし、顔の前に愛刀を翳して大神の出方を待つ。
月組の装束は、大神の白くあり続ける戦斗服の影を全て担う如く、何処までも黒く、黒くあり続けた。
それを身に纏う加山の眼は、優しさの欠片も無くした戦う為だけの人間に成り変わる。

「我が命、預けたもう」

すら、と背を伸ばして大神は、神刀・滅却を鞘から抜き、全形を初めて見せた。
鞘より短くはなってしまったものの、十分に使える状態だった。唯、刀の持つ霊力が失せており、こればかりは大神が使い、込めてやらなければならない。
加山に打ち合えと言ったのは、これの為でもあった。
一人で剣の型を演じても良かったのだが、縁(えにし)により加山と出逢えたのだ。
昔のように、同期で競いあった時のように……手合わせ出来れば良かったのだと大神は、純粋にそれだけを願っていた。しかし、置かれた状況が、赦してはくれなかった。
神刀を護っていた鞘を捨て、柄を何度か握り直して形を整える。嵌めた手袋の上に刃を寝かせ、横へと滑らせた。輝く刀身に大神は己の眼を映し、心を整える。
そのまま刀を立て、刃渡りに掌を添えて上段に構える。
じり、と足を滑らせて開き、大地にしっかりと根を張り、加山の冷たい眼を睨み付けた。

「良い眼をしてるじゃないか、大神――――行くぜっ!」

「来いっ、加山ぁぁーっ!」

低い姿勢で構えていた加山は大地を蹴り上げ、白く美しく神刀・滅却を構える大神へと掛かっていった。





二人静(前哨)
2150730




思い付いた時に書いておかないと、せっかく思いついたものが最近、すぐ頭から抜け落ちていってしまう(T-T)
なので、ちょっと戦いの前の状態を書いておきたかったので……半端ですが認めました。



「束の間の、休息」
の中に出てきた、打ち合いの件です。
戦い始めはこうであっても、後半は静かに納めたいと思います。苦笑


この題は、ナカモリアキナの曲より。
色っぽい素敵な曲です……大好きです。



毎回駄文ではありますが、お付き合いのほど、ありがとうございました。
もうちょっと書いたら、真面目に原稿しまふ(^-^;


今、ワンドロとかで書いたネタとかも少しリサイクルさせていただいて、本用に使おうかとか考えたり、サクラ大戦で書いてるものも、少し変えたら使えそうなのとかあるし……とか、よい方に勝手に考えてます(笑)


8月入ったら、盆休み前の喧騒にやられそうですが…頑張りましょ(^-^;




大神の眼が、見下ろしている。
加山の眼が、見上げている。
たった四センチメートルと言うものは、こうも距離があるのかと改めて思う。
指先で示せば小さなものだが、向き合えば見上げる、見下げる位置なのだ。



「退けよ、加山」

「嫌だ、やっと捕まえたんだ……退いてやるもんか、大神」

壁に背を預けて立つ大神の両肩辺りに、加山は己の両手を壁に付いて威圧する。
何時でも手足を出して抵抗することも出来るのだが大神は、威圧するだけで何も仕掛けてこない加山を唯、上から鋭い眼光で牽制した。
睨み合う事、数分。
加山が間合いを詰める為に、壁についた手を折り肘を少しずつ曲げて行く。
近付いてくる顔から眼を背けず睨んだまま大神は、隙間を作るように更に壁へと背を寄せ張り付く。
自然と背は伸び、直立状態となった。

「今だ、降りてこい!」

「失礼します、大神隊長。煩いんですよ……こうしないと」

「……なっ、何だっ!?」

加山の声に合わせて天井から物音が聞こえたと思えば、黒い影が一つ、大神の眼の前に落ちてきた。先程まで鋭くしていた眼を丸くして驚き、一指動かせない魔法に掛かる。
身動きしないのを確認すると、黒い影が大神の頭に何かを乗せた。そして、黒い影が視界から消えたかと思えば、また直ぐに視界に戻ってきた。

「一七六センチメートル……諦めてください、隊長」

黒い影は、それだけ言葉を残してまた天井へと戻って行った。
両手と眼光の威圧で大神の自由を奪っていた加山は、その足元に崩れ落ち拗ねていた。


何の事だか合点がいった大神は、拗ねている加山の背を優しく叩くのだった。






20150728





休憩時間に少々。



なんで加山の方がちいせぇんだ、ばかー!


うっうっ、うちの本業でやってる人々なんて、190と175だぞ(T-T)
ちょっと身長分けてやってくれ、加山に。

せめて2センチくらいなら、くらいなら、くらいなら……



あの髪型のせいで背が高いんじゃない?との疑念で、大神の頭に板、乗っけてみました。
そうであって欲しかったわ……苦笑。


ま、どうであろうが月花ですがね(笑)





「隊長、此方に居らっしゃいましたか。探しましたよ」

「探すって……判っていた癖に嫌味か、全く」

米田より司令代行を言い付かった大神の指揮下に入り、この大帝国劇場内でも気配を消さず行動出来るようになった加山は、この場所が一番居心地が良いのか食堂に入り浸っていた。

「で」

「これを。隊長……顔の絞まりが無くなっています」

「すまんな。よし、何とか使えそうだ……お前、一言多い!」

「はいはい。そんな顔で言われても、痛くも痒くもありませんから。さっさと行って下さい」

手渡された刀を鞘から少しだけ引き抜き、刃の状態を確認する。
真ん中辺りで折れてしまった神刀・滅却の刃先を鍛え直し、良く短時間で此処まで戻してくれたと鍛冶師に感謝し、自分の代わりに走り回ってくれた隊員にも頭を下げる。加山が食堂を出て行こうと踵を返すと、その背中に頭を垂れて隊員は姿を隠した。


***



預かった刀を渡すついで支配人室に篭もっている大神の顔でも拝むかと加山は、屋根裏からではなく扉から堂々と会いに行く。しかし、常の行動で気配は消したままだった。
食堂を抜けて直ぐの所、支配人室の前で花組の六人が、やれそれと小声で話している。
声を掛けるか、扉を叩くか蹴破るか、眠っていてはと退散するか等々、様々な提案をする彼女達の声を加山は、常人には聞こえる筈のない距離に在りながら、一部始終盗み聞きしていた。
遠慮をしているような、そうでないような彼女達の様子に、喉の奥で声を殺して笑った。




「気になるのなら、遠慮なく入れば良いのですよ。大神は、貴女達の隊長なのですから」

「……か、加山隊長?! 何時から其処にいらっしゃったのですか!」

「扉を蹴破るか~って辺りくらいかな。ほら、なかなか纏まらなくて、マリアさんが困っていますよ」

そんなところまでしっかり見られていたのかとマリアは、頬に朱を落として両手でその火照りを隠す。
他の五人は、余りの驚きに悲鳴を上げると共に、盗み聞きに対する非難と、月組の真髄を見たと感動していた。紅蘭は、是非解体したいと両手を胸の前で組み、懇願している。
今、とても崖の淵に立たされているとは思えない花組の賑々しさに思わず加山は、先と違って声を出して笑う。その様子に、彼女達は一様に不謹慎だったと反省したが、こんな時だからこそ力も抜く必要があるのでは?と加山が問う。茶目っ気を出して片目を閉じ、一番年少のアイリスの頭を撫でながら、皆で入れば怖くないぞ……と言った瞬間、思い切り扉を蹴破った。

「おぉーい、大神ぃ~! 皆で遊びに来た……って居ないぞ?!」

カンナがやろうとし、すみれが阻止した事を易々とやってしまった加山に唖然とし、花組六人娘は扉の外で呆然と立ち尽くしていた。
一足先に支配人室に入った加山は、額に手を宛がい広くはないそこを見渡す。
大袈裟な体(てい)に彼女達は、くすくすと笑う。室内から手招きする加山に誘われ中に入ると、本当に居ないのだと少し淋しくて肩を落としていた。アイリスに至っては、泣きべそをかきそうになっていて、カンナが抱き上げあやしていた。

「あの馬鹿野郎は、何処へ行ったのやら……可愛い淑女達を残して。あ、俺が花組の隊長も兼任しちゃおっか……」

最後の言葉は、天井から落下してきたタライが、加山の頭に激突した音によって掻き消された。
これは月組隊員の、日頃の恨みを込めた応酬だった。
さほど痛くも無い癖に、痛い痛い痛いと連呼する加山に再度タライを投げ付けた。流石に二度目は食らうかと、素早く避けたが……避けた場所にも落ちてきて、見事に命中した。

「加山はん、最高? もうボケ過ぎやわ?」

「う~ありがたい言葉なんだけど……紅蘭さん、流石に二回食らうと痛いですよ」

「容赦ないんですね……月組の皆さん」

「うちの少尉には、出来ませんわね……」

「今度、避け方、教えてやろうか?」

「加山のお兄ちゃん……かわいそう……」

「本当に大丈夫ですか?」

「ますます花組の隊長になりたいなぁ~こんなに心配して貰えるなんて……打ちやっぱり羨まし過ぎるぞ、大神ぃ~?」

「……煩いぞ、加山」

何故か支配人室の外から声がして、加山筆頭に首を思い切り振り、そちらを見やる。
部屋に居ると思い込んでいた大神が、扉の向こう側でうんざりした顔をして加山を見ていた。
真っ先にアイリスが掛けて行き、大神に抱き付く。飛び込んできた彼女をしっかりと抱き止めると、謝罪の言葉を掛けながら小さな身体を抱えた。

「少尉、何処へ行ってらっしゃったのですか? わたくし達を心配させて……ただでは済まないですわよ」

「すまない……ちょっと調べものをしに行っていた。心配させてしまって、許して欲しい」

「またお一人で悩まれて居たのかと……」

「大丈夫だ、マリア。皆にきちんと、そう言う時は相談するから……ありがとう」

彼女達に迷惑かけたと大神は、恥ずかしそうに頭に手をやり、それを垂れた。
自分達の信ずる隊長の姿が見れたと喜び、一安心し胸を撫で下ろした面々は、今だけはこの穏やかな雰囲気にもう少し浸りたいと、皆でおやつでも食べようとカンナが提案する。

「そうしよう……帝国華撃団・花組及び、おまけの月組隊長も食堂へ集合!」

「大神ぃ~俺も入ってるのかー! 美しい彼女達の中に入れるなんて、幸せだなぁ~」

「入れないと煩いだろう。その前に、用件は何だ?」

舞い上がってすっかり忘れそうになっていた加山は、そうだと手に携えていた刀を大神に託す。それが何なのか、言わずもがな判った大神は、頷きしっかりと握り締めた。

「完全にはもう戻せないが、霊刀だから護身にはなるだろう。米田指令が戻られるまで、お前に預ける」

「……判った。そうだ、加山。お茶が終わったら、相手になってくれないか?」

すっ、と鞘から抜いた神刀滅却の刃先を、加山に向け打ち合えと目で語る。
士官学校の時以来だな、と加山も目で語り、了解との合図で片手を軽く挙げた。

「大神さん、加山さん、お茶が入りました」

さくらの呼ぶ声に二人は同時に返事をし、食堂へと向かうのだった。



束の間の、休息。
20150726





本来ならば緊迫した日々を過ごしてやまないのだろうけど、あえて息抜き?させてみました。
漫画版をベースにして書いてます……ちょっと6巻の予告のとこで、大神が書物の解読をしているところから、支配人室に引き篭もり……ネタになりました。

花組六人娘も、まんべんなく(アイリス贔屓な私なんで、アイリス一歩抜けてますが(^-^;)喋らせてみた感じです。

人数多くて大変やわ~と思うのでした。


加山との打ち合いは、またの機会に…


駄文ではございましたが、お付き合いの程、ありがとうございました。









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