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初めに~
言葉遣いが偽物なんで、コードブレイカーで引っ掛かり、間違えて読んじゃった方…脳内で各自言葉遣い変換してください。汗。

平家先輩、へんてこりんこなカタカナ…今回はナッシングです。


以上、踏まえて…覚悟できた方、したへどうぞ!










ぎり――――と、嫌な歪みが聞こえた。
鋼が埋め込まれ重いはずの腕の先には、人の肌が見える。
人を護る為に、唯一人を護らんとせんが為に、己の腕を鋼に変えた筈なのに……今は、その腕で喉をへし折ろうとしている。

「は……早く、貴方が望む……ままに、しな……さい……」

もう少し力を加えれば、握り締めている喉は、瞬時にその役割の終わりを告げるだろう。しかし、苦しい筈なのに家は、のしかかり喉に手を掛けている刻へ微笑み返していた。

「死ぬのが怖くないのかヨ?!」

更に指先へ力を加え、平家の喉元に痣を刻みながらも問い掛ける。

「貴方に……刻に殺められるなら――――本望」

そう告げ、更に笑みを深くすると、口元を綻ばせた。
苦しい癖に顔色一つ変えない平家に怯んだか、刻は腕から力を抜き、喉から手を離す。馬乗りになったまま、視界がぼやけて行く瞼を、鋼の左手で覆い隠した。
「何で……何で抵抗しねぇんだヨ!! 笑ってられるんだヨ!!」

アンタの力なら、直ぐにでも逃げ出せるだろう。
物言いながら熱く崩れて行く表情を、冷たく硬い鎧で包んで行く。しかし平家は、そんな刻の移り変わりが見えていたのか、思いのほか温かな指先で氷の様な鋼に触れた。
びくり、と反応した左手を、優しい力を持って刻の顔から遠ざける。
小さな身体を腹に乗せたまま、上体を起こして震えている背中を抱いた。
抵抗されるかと懸念したが、少しは心許してくれているのだと思うと、平家の口元の綻びが更に増す。
相手を慈しみ、愛おしい感情を剥き出しにした顔。
刻の肩口に額を押し当て、見えない様にしているからこそ出来る――――誰にも見せたこと無い表情を晒す。
鉄の仮面を被った平家には、あるまじき優しい色を含んでいた。

「貴方だから……藤原刻の為だから逝けるのですよ」

憎しみから生まれる愛情も。
愛おしさから生まれる優しさも。
刹那が繋がり、永久に生まれ変わる。
平家は、どれほどに刻の事が愛おしいかを――――密かに胸の底で平家を想う刻へと吐露してみせた。




刹那と永久の、間。
20110514






変態先輩は、刻の事が憎かろうが、愛しかろうが、何だろうが「大切」なんだと…思いたい、桜岡さんの願望全開(笑)


あの鋼になっちゃった刻くんの腕が衝撃的で…やっちゃった小話。
まさかまさかで…検索で引っ掛かって見ちゃって…言葉遣いなってねぇんだよ!!と思われても、スルーとスルーしてください。殴。


お姉ちゃん護るためにやったのに…私の妄想にかかりゃ、こんな感じです。反省。

なんか、ねねねちゃんが怖くて仕方ないの…桜きゅんより怖くて仕方ないの(T_T)
そんなお姉ちゃんを護ろうとする刻くんは、健気になんだが…裏切られそうでドキドキしてます。

生殺しです…来週休載です…くわっ!!





何が言いたかったか…
最後が言いたかっただけなんです。
瞬間瞬間の好きを繋げたら、ずっと好きに変わるんだろうな~。
そんな思いから書きました。
きっと先輩だけじゃなくて、刻くんにも―――こんな気持ちを吐露してくれる時が来ればいい、と思ってます。


偽物バリバリですが、お付き合いの程、ありがとうございました!!
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