色々と語っております・・・
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今日俺は、桜井さんの年齢にひとつだけ近くなる。
昔は、この歳の差が嫌で嫌で仕方なかった。
後輩の俺は、どんどん先に進んでしまう背中に追い付けず、悲しく悔しかった。先輩は振り返り待ってくれるけれど、伸ばした手は届かなかった。
しかし今は、直ぐ横にその背中が在って、手を伸ばせば触れる事が出来る。
年齢の差は縮まらなくとも、桜井さんと俺の距離は無くなった。
☆
「先生、誕生日なんだ~! おめでとう! ねぇねぇ、彼女にお祝いとかして貰うの?」
「なっ、何、言ってるんだっ! こうして練習を見たり、君達が帰った後も色々しなきゃいけない事があるんだ。それに彼女なんて居ないよっ!」
「えーっ、面白くないなぁ……成瀬先生の浮いた話とか、聞いてみたいのに。残念」
「残念とか言わない。ほらほら皆、走る! 上南名物、パス&ラン、行けーっ!」
生徒達にからかわれて、とは語弊があるだろうけど、知りたい気持ちは何となく判る。
元々俺は、此処の生徒だったしバスケットボール部にも居た。都立高校でインターハイに出場して、負けてしまったけれど高校一の学校とも戦えた。その頃の写真が学校に飾られてあり、生徒達に当時の話を聞かれる事もある。
戦った記憶を語れば熱くなってしまうけれど、他はてんで無いものだから、隠してるだろうと根掘り葉掘り聞かれた。
そして今も無いのかと、無ければ無いで年齢的に心配してくれているのだろう……話のネタついでに、きっと。
「さすがに言えないよなぁ……まさか隣に写っている人と今、一緒に住んでます────なんてね」
体育館に響く生徒達の靴音を耳に俺は、パンツのポケットに手を突っ込み、部屋の鍵を握り締めた。
この手、離さないで。
20160619
純カレより。
まっさか先生でキター!でしたから。
絶対に、絶対に、桜井さんのバックアップあっただろう、成瀬!って思い込んでます、痛いくらいに(苦笑)
成瀬先生は、相変わらずバスケットボールに熱く、生徒達にいじられながらも指導してるんだろうなぁ~と思っています。
桜井さんは、病院で先生やってるよね、よね!と、これまた痛いくらいに思い込んでます(苦笑)
駄文、お付き合いありがとうございました!
成瀬の誕生日祝いでした☆
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