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────良く眠っている、起こさないでおこう。
我が家でのどんちゃん騒ぎの後、すっかり潰れてしまった京は、帰るつもりは更々ないらしく、大きな身体をソファーへと沈めていた。
さほど強くもない酒を飲み、顔は素面を装っていたが随分酔っていると思っていたら案の定、皆が退散した後、片付けをしている間に眠気に負けてしまったらしい。

「風呂も入ってねぇ、って後で文句言う癖に……全く」


リビングの空調調節をし、京の身体へ薄手の布を掛けてやる。ライトを落とした俺は、足音を立てぬようにその場から離れた。






ぎし、と俺の身体を受け止めていたベッドが、音を立てた。上掛けを荒々しく捲り上げ、隣へ滑り込んで来る。

「……そのまま動くんじゃねえぞ。こっち向いたら、速攻殴るからな」


「はいはい、分かりました。風呂、入ってきたのか?」


「────るせぇ」


勝手知ったる京は、俺が眠っている間に身を整えた様だ。しかし、綺麗に髪の水分を取りきれていない様で、俺のパジャマがそれを吸い込んでいる。背中に当たる京の身体と温度に緊張しつつ、静かに目を閉じ傍に在る命を味わう。
「紅丸?」
「ん?」
「その……お、おめでとう」
「────サンキュー」
京もかなり緊張していたのか、祝いの言葉を俺に渡してくれた後、大きな息を吐いて身体の力を抜いたか、ずしりと重みが加わる
隙間なく俺の背中と、京の胸が寄り添い、繋がる。



俺達の体温と心音、呼吸が同調する。そして、深い眠りに落ちていった。
同調
20160211




30分クオリティーです、すみません……
時間かけても酷いのに、更に酷い(T-T)
遅れましたが、紅丸ハピバースデー☆
京の精一杯の……お祝いでございました。
残りたくてわざとらしいです、潰れたの(笑)
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