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これから人が増えるなぁ。

駅毎に乗り降りが激しくなる人波に、毎朝の事だけど溜め息を吐いてしまう。
朝練の時間に間に合う様に家を出て、同じ時間、同じ車両に乗り込む。
すると、だいたい同じ顔ぶれがその場所には居る。
ぼんやりと車内を眺めて今日も居る人、今日居ない人はどうしたんだろうと勝手に心配をしていた。

「あれ、鳳くん?何時もこの時間なの?」

「あ……お、おはよう」

「おはよう。朝練、大変だね」

「うん。でも頑張らなきゃ、先輩達に追い付けないから」

少し眠そうな目を擦る彼女は、気さくに声を掛けてきた。
部活も朝練とは全く関係ないものをしているのに、何時もこの場所には居ないのに、今日は何故居るのだろう。
俺は、声を掛けられた驚きと、彼女の存在に目を丸くした。

「そんなにビックリしなくても良いのに。今日はね……きゃっ!」

話の腰を折るように、電車が駅へと滑り込んだと同時に扉が開き、人の波が押し寄せてきた。
この駅は、他の電車との乗り継ぎが多く、必然的に乗車率も上がる場所だった。
俺は、毎朝の事だから慣れているけど、こう言うことは初めてなのか彼女は、電車のブレーキの揺れに上体を崩し、倒れそうになっていた。
小さな悲鳴を上げた瞬間、乗って来る人の群れに押し潰される。

「だっ……大丈夫?」

「う、うん……ゴメンね。迷惑かけちゃって……」

「嫌、じゃない?」

「嫌、じゃないよ……」

これ以上、彼女が被害に遭わないように俺は、下りる駅まで腕の中で庇い続けるのだった。








「みーたーでぇー」

何処で伊達眼鏡を光らせていたのか、忍足さんが物凄く低い声で含み笑いをしながら……こう言い残して俺達を追い越して行った。








何時もと違う朝
20111016








彼女は単に、チョタの朝練している姿を少し見たかっただけなの。
したら、そこにチョタが居た!!
話し掛けてるけど彼女は結構、ドキドキしているのであった…
この辺り、解説付けなきゃわかんないのって…まだまだだね。Byリョマ



そして、オチの忍足は…私のシュミと、適任は奴しかいないだろう…と思ったのであった(笑)




*****


ちょっぴり加筆修正しましたが、友達に送った鳳夢。
正直、これをボーイズでさせようてしていましたが、なぜか十分ドリームにリサイクル出来てしまう…(笑)
よほど夢に近いものの考えをしているんだ、と、改めて思いました…桜岡の脳みそ。




こんなヘタレな夢ではございますが、お付き合いありがとうございました。
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