色々と語っております・・・
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かっちゃん視点で書いたら玉砕した…今更の誕生日祝いです…
もう酷い有様ですが、よろしければ暫しお付き合いの程を……
きみは、
ぼくだけの
たいせつなひと。
だから、
ほかの
だれにも
わたさない。
わたしたくない。
先輩達が言っていた。
今日、学校の近くで祭りがあるのだと。
下級生の俺達は、一緒に行かないか? と誘われたが、丁重に断りを入れ体育館から相方と退却した。
理由も分からずにいる相方の腕を力任せに引きながら。
*
「誘ってくれたんだから一緒に行けば良いのに」
「行きたくない」
「……お前が行きたくなくても、俺は行ってみたかった」
腕を引かれ無理矢理歩かされていた相方は、捕まれている場所が痛いと訴え手を振り解いた。
その腕を掴んでいた俺の手は弾かれ、行き場を無くし宙を漂う。
振り返るとそこには、強く睨み付けている不機嫌な顔があった。
「おかしいぞ勝太。お前の性格から『祭り』と聞いたら一番に喜びそうなのに……気に入らない事でもあったのか?」
表情だけでなく態度も不機嫌だと相方は示す。
しかし、いきなり腕を捕まれ歩かされていたからだろう、俺の機嫌が悪いのでは? と気遣う台詞も吐く。これ以上、怒らせないようにしているのか、問いかけの終わりは消えてしまいそうな細い声で綴られていた。
怒っている?
そう問われれば、怒っている訳ではないと答える。
ただ、気付いて欲しいだけなんだ。
今日は、…………と言う事を。
気付いてもらいたくて相方を困らせている俺は、我儘でどうしようもない奴だと思う。
だけど……
「……譲れなかった」
「え?」
「玲と二人で行きたい……だから……」
――――先輩達に邪魔されたくないって気持ち、譲れなかった。
投げ掛けられた言葉に、胸の内を素直に明かす。
相方は、俺の言葉に驚き目を白黒とさせていた。
次の言葉が二人して出て来ない。
互いに顔を見合わせたまま声を無くす。
『沈黙』と言う名の空間が、二人の間に生まれた。
*
「俺が、勝太と二人きりで祭りへ行かなきゃならない理由は? 」
先に沈黙から醒めたのは相方だった。
溜め息を吐き、呆れた口調で言葉も吐いた。
「……ある。だから先輩達と一緒には嫌だったんだ」
「あのなぁ、勝太……理由あるなら言えよ! 肝心な事、言わなきゃ分からないだろう!! 」
良いように腕を引かれ、行きたかったと思っていた祭りには行かせて貰えない。肝心な理由は言わない。
俺の態度に完全に怒った相方は、ついに怒鳴り付けた。
「今日だから。今日は、玲と一緒に居たい……」
大切な相方を困らせたくは無かったけれど今日は、今日だけは譲れないと態度を頑なにする。
先の見えない答え方に焦れた相方の表情は見る見るうちに変わり、眉間に皺を寄せ険しくなっていく。
「困らせてゴメン……本当は、玲を困らせたくないんだ!! でも……」
変わり行く表情を見ていると、居たたまれなくなり相方へ謝罪をした。
譲れない思いと、困らせてしまった心の痛みが背中へと降り落ちて来る。
肩を落とし俯いた俺は、地面を見つめ拳を握り震わせながら唇を噛んだ。
――――今、目の前の人は何を思っているのだろう……
相方の内にある思いに怯え、顔を上げられないまま二度目の沈黙が二人の間に落ちるのだった。
*
長く、長い、沈黙。
俺は、相方の足元と地面を見つめたまま動けなかった。
――――誕生日だから好きだと思う人と一緒に『祭り』へ行きたい。
それは、唯の、俺の我儘。その我儘に巻き込まれた相方から殴られるのを覚悟していたが……
「いでででっ!!」
「これで許しておいてやる。一秒でも遅れて来てみろ、帰るからな!! 」
ずっと伏していた俺の顔を突然、相方が頬に手を伸ばし捻り上げ無理矢理上向かせた。
捻られた痛さに出した大声よりも更に大声で怒鳴った相方は、俺の手に何かを握らせた。
「……ち、ちょっ!! 玲っ!! 」
一瞬、呆気に取られてしまった所為で走り去る背中を捕まえる事が出来なかった。
空を切った俺の手は、振り解かれた時の様に宙を泳いでいた。
徐々に見えなくなって行く姿を、呆然と立ち尽くし見送る事しか出来なかった。
一人残された俺の周りには、夏だというのに冷たい風が吹いていた。
*
――――何を握らせたのだろう?
宙を泳いでいた俺の手の中には、相方が握らせたものがある。
それが何なのか確かめようと握った掌を緩やかな動きで開く。同時にカサリと乾いた小さな音を立て一枚の紙が手の中で開いた。
そこには、見慣れた相方の文字が記されていた。
『裏門で七時・祭り』
唯、それだけの言葉。
そして、走り去った相方が残した言葉。
頭の中で繋ぎ合わせた俺は、こうしてはいられないと慌てて寮に帰った。
*
約束させられた時間の七時は、既に過ぎていた。
寮に一旦戻り、荷物を片付け祭りへ行く用意をした俺は、慌てて飛び出した。
時間に遅れれば相方は帰ってしまう。
必死で駆けて、翔けて。
一秒でも遅れないように、一秒でも早く待ち合わせ場所へ辿り着きたくて、部活で走るとき以上の力で駆けて翔んで行く。
「……玲、来てない……よな? 帰ったりしてないよな……俺、時間前に来てたよな……」
何度も何度も。
携帯の時間を確認していたのだから間違いはないだろう。
だけど、なかなかと姿を現さない相方の事が気になって仕方なかった。
――――もしかしたら何かあったのかも?!
一人で待っていると余計なことばかり考えてしまう。心配だからとメールや電話をしようとしけれど……出来なかった。
相方が、俺の『誕生日』に気が付いたか否か判らない。だけど一緒に祭りへ行ってくれると約束のメモを渡してくれた。
それだけでも『幸せ』だと思わなきゃいけない。
――――だから、催促や余計な事は出来ない。
移り行く空色を見つめながら一人、壁にもたれながら待ち続けた。
「わっ、悪い!! 待たせて悪いっ!! 」
「……いっ、いやっ! 全然!! 全っ然、大丈夫!! 」
もう夕暮れ時の朱色した空は、藍色へとすっかり変えていた。
待ち続けること……
もう、そんな事はどうでも良い。
浴衣を身に付けた相方は、下駄を鳴らしながら此処へ走ってきてくれたのだから。
始めて目にしたその姿に俺は、見惚れてしまい思わず言葉を無くしてしまう。
薄生成の地に紺の模様、紺の帯。
嫌がったのに無理矢理着せられたのだと文句を言っていた相方は、黙ったまま見つめていた俺の視線に気付き……
「いっ、何時まで見てるんだよっ!! 行くぞっ!! 」
拳で頬を殴ると、下駄の音を盛大に鳴らして駆け出してしまった。
「待ってくれよぉー、置いていかないでくれっ!! 」
俺の泣きそうになっていた声に振り返った相方は、嫌だとばかりに舌を出した。そして、くるりと踵を返して追い付かれないように早足で歩いて行くのだった。
☆
遅くなりましたが、かっちゃんハピバースデー♪
互いの呼び方と書く視点を慣れないもので…背伸びして書いたら失敗しました(T_T)
でも、半分以上来ていたので強引に進めちゃって…撃沈しました。わー!!
アキラ様は、私の話の中でよくぶん殴ってますが、愛情表現だと思ってくだされば幸いです。
素直じゃないしね、この子。
そして、かっちゃんがどんどんヘタレ攻になりつつある…何故だ(汗)
のろのろ書いては消しを繰り返し、この有様ですが…誕生日の祝いとして上げさせて頂きます。土下座。
あ、アキラ様はちゃんと判ってますよ、誕生日(笑)
そして、本当は…この下のオマケが書きたかったが故に、この話になりました。しかも、これ…ビミョーに枝分かれしてるんだけど、今の私には無理っす…げ、原稿(T_T)
そんなこんなで、おまけに続く。
もう、かっちゃん視点で書くのが疲れた(未熟故、スミマセン!!)ので…変えちゃう作者でスミマセン(T_T)
駄文、お付き合いの程、ありがとうございました!!
☆
勝太の明確にしない我儘の『二人で祭りへ行く理由』に気付いていた玲は、致し方なく付き合ってやる事にする。
自宅に戻り話をすれば、何を思ったのか母親は、玲に浴衣を着付け『いってらっしゃい』と有無を言わせず家から叩きだした。
着慣れないものを着せられた玲は、頭が上がらない母親へ文句を垂れながら待ち合わせの裏門に向かう。
浴衣の所為で遅刻は確実なものだった。
裏門へやって来る迄に、色々な視線を痛い程に浴びてきた玲。
遅刻しても待ち続けていた勝太にまで無言で見つめられ居たたまれなくなる。
思わず拳を打ってしまった玲は、恥ずかしくなりその場から逃げ出した。
逃げ出した玲を追い掛ける勝太は、祭りの場所に向かうに釣れ増えてくる人の視線が自分たち……正確には浴衣姿の玲に向けられている事に気付いた。
特に女の子の視線が痛い程に感じる。
(そうだよな……玲の顔とこの姿じゃな。俺だって……)
そう思った瞬間、妙な苛々に苛まれた勝太は、
「つっ、捕まえたっ!! 」
一人で玲を歩かせこれ以上人目に曝さないよう背に張り付いた。
浴衣を引っ張り捕まえる。後ろから引かれた玲は、バランスを崩し勝太の方へと倒れこんでしまう。
(また後で怒られそうだなぁ……)
玲の身体を抱き留めると浴衣の襟から見え隠れしている肌に勝太は、紅い咬み痕を一つ咲かせるのだった。
はい、オマケの最後の一行が言いたいが為に書きました(笑)
人混みで大胆な…
独占的なかっちゃんではありましたが、誕生日だから無礼講で許してやってください!!
私、週末からだよな~と悠長にしてましたがナツコミ明日からなんですね(。・ω・。)
あわあわあわ~
昨日パソコン立ち上げてなかったから気付かなかったのです…
ちょっと天災続きではありますが…暑さ対策と水分補給忘れないように参加してきて下さい~!!
もう酷い有様ですが、よろしければ暫しお付き合いの程を……
きみは、
ぼくだけの
たいせつなひと。
だから、
ほかの
だれにも
わたさない。
わたしたくない。
先輩達が言っていた。
今日、学校の近くで祭りがあるのだと。
下級生の俺達は、一緒に行かないか? と誘われたが、丁重に断りを入れ体育館から相方と退却した。
理由も分からずにいる相方の腕を力任せに引きながら。
*
「誘ってくれたんだから一緒に行けば良いのに」
「行きたくない」
「……お前が行きたくなくても、俺は行ってみたかった」
腕を引かれ無理矢理歩かされていた相方は、捕まれている場所が痛いと訴え手を振り解いた。
その腕を掴んでいた俺の手は弾かれ、行き場を無くし宙を漂う。
振り返るとそこには、強く睨み付けている不機嫌な顔があった。
「おかしいぞ勝太。お前の性格から『祭り』と聞いたら一番に喜びそうなのに……気に入らない事でもあったのか?」
表情だけでなく態度も不機嫌だと相方は示す。
しかし、いきなり腕を捕まれ歩かされていたからだろう、俺の機嫌が悪いのでは? と気遣う台詞も吐く。これ以上、怒らせないようにしているのか、問いかけの終わりは消えてしまいそうな細い声で綴られていた。
怒っている?
そう問われれば、怒っている訳ではないと答える。
ただ、気付いて欲しいだけなんだ。
今日は、…………と言う事を。
気付いてもらいたくて相方を困らせている俺は、我儘でどうしようもない奴だと思う。
だけど……
「……譲れなかった」
「え?」
「玲と二人で行きたい……だから……」
――――先輩達に邪魔されたくないって気持ち、譲れなかった。
投げ掛けられた言葉に、胸の内を素直に明かす。
相方は、俺の言葉に驚き目を白黒とさせていた。
次の言葉が二人して出て来ない。
互いに顔を見合わせたまま声を無くす。
『沈黙』と言う名の空間が、二人の間に生まれた。
*
「俺が、勝太と二人きりで祭りへ行かなきゃならない理由は? 」
先に沈黙から醒めたのは相方だった。
溜め息を吐き、呆れた口調で言葉も吐いた。
「……ある。だから先輩達と一緒には嫌だったんだ」
「あのなぁ、勝太……理由あるなら言えよ! 肝心な事、言わなきゃ分からないだろう!! 」
良いように腕を引かれ、行きたかったと思っていた祭りには行かせて貰えない。肝心な理由は言わない。
俺の態度に完全に怒った相方は、ついに怒鳴り付けた。
「今日だから。今日は、玲と一緒に居たい……」
大切な相方を困らせたくは無かったけれど今日は、今日だけは譲れないと態度を頑なにする。
先の見えない答え方に焦れた相方の表情は見る見るうちに変わり、眉間に皺を寄せ険しくなっていく。
「困らせてゴメン……本当は、玲を困らせたくないんだ!! でも……」
変わり行く表情を見ていると、居たたまれなくなり相方へ謝罪をした。
譲れない思いと、困らせてしまった心の痛みが背中へと降り落ちて来る。
肩を落とし俯いた俺は、地面を見つめ拳を握り震わせながら唇を噛んだ。
――――今、目の前の人は何を思っているのだろう……
相方の内にある思いに怯え、顔を上げられないまま二度目の沈黙が二人の間に落ちるのだった。
*
長く、長い、沈黙。
俺は、相方の足元と地面を見つめたまま動けなかった。
――――誕生日だから好きだと思う人と一緒に『祭り』へ行きたい。
それは、唯の、俺の我儘。その我儘に巻き込まれた相方から殴られるのを覚悟していたが……
「いでででっ!!」
「これで許しておいてやる。一秒でも遅れて来てみろ、帰るからな!! 」
ずっと伏していた俺の顔を突然、相方が頬に手を伸ばし捻り上げ無理矢理上向かせた。
捻られた痛さに出した大声よりも更に大声で怒鳴った相方は、俺の手に何かを握らせた。
「……ち、ちょっ!! 玲っ!! 」
一瞬、呆気に取られてしまった所為で走り去る背中を捕まえる事が出来なかった。
空を切った俺の手は、振り解かれた時の様に宙を泳いでいた。
徐々に見えなくなって行く姿を、呆然と立ち尽くし見送る事しか出来なかった。
一人残された俺の周りには、夏だというのに冷たい風が吹いていた。
*
――――何を握らせたのだろう?
宙を泳いでいた俺の手の中には、相方が握らせたものがある。
それが何なのか確かめようと握った掌を緩やかな動きで開く。同時にカサリと乾いた小さな音を立て一枚の紙が手の中で開いた。
そこには、見慣れた相方の文字が記されていた。
『裏門で七時・祭り』
唯、それだけの言葉。
そして、走り去った相方が残した言葉。
頭の中で繋ぎ合わせた俺は、こうしてはいられないと慌てて寮に帰った。
*
約束させられた時間の七時は、既に過ぎていた。
寮に一旦戻り、荷物を片付け祭りへ行く用意をした俺は、慌てて飛び出した。
時間に遅れれば相方は帰ってしまう。
必死で駆けて、翔けて。
一秒でも遅れないように、一秒でも早く待ち合わせ場所へ辿り着きたくて、部活で走るとき以上の力で駆けて翔んで行く。
「……玲、来てない……よな? 帰ったりしてないよな……俺、時間前に来てたよな……」
何度も何度も。
携帯の時間を確認していたのだから間違いはないだろう。
だけど、なかなかと姿を現さない相方の事が気になって仕方なかった。
――――もしかしたら何かあったのかも?!
一人で待っていると余計なことばかり考えてしまう。心配だからとメールや電話をしようとしけれど……出来なかった。
相方が、俺の『誕生日』に気が付いたか否か判らない。だけど一緒に祭りへ行ってくれると約束のメモを渡してくれた。
それだけでも『幸せ』だと思わなきゃいけない。
――――だから、催促や余計な事は出来ない。
移り行く空色を見つめながら一人、壁にもたれながら待ち続けた。
「わっ、悪い!! 待たせて悪いっ!! 」
「……いっ、いやっ! 全然!! 全っ然、大丈夫!! 」
もう夕暮れ時の朱色した空は、藍色へとすっかり変えていた。
待ち続けること……
もう、そんな事はどうでも良い。
浴衣を身に付けた相方は、下駄を鳴らしながら此処へ走ってきてくれたのだから。
始めて目にしたその姿に俺は、見惚れてしまい思わず言葉を無くしてしまう。
薄生成の地に紺の模様、紺の帯。
嫌がったのに無理矢理着せられたのだと文句を言っていた相方は、黙ったまま見つめていた俺の視線に気付き……
「いっ、何時まで見てるんだよっ!! 行くぞっ!! 」
拳で頬を殴ると、下駄の音を盛大に鳴らして駆け出してしまった。
「待ってくれよぉー、置いていかないでくれっ!! 」
俺の泣きそうになっていた声に振り返った相方は、嫌だとばかりに舌を出した。そして、くるりと踵を返して追い付かれないように早足で歩いて行くのだった。
☆
遅くなりましたが、かっちゃんハピバースデー♪
互いの呼び方と書く視点を慣れないもので…背伸びして書いたら失敗しました(T_T)
でも、半分以上来ていたので強引に進めちゃって…撃沈しました。わー!!
アキラ様は、私の話の中でよくぶん殴ってますが、愛情表現だと思ってくだされば幸いです。
素直じゃないしね、この子。
そして、かっちゃんがどんどんヘタレ攻になりつつある…何故だ(汗)
のろのろ書いては消しを繰り返し、この有様ですが…誕生日の祝いとして上げさせて頂きます。土下座。
あ、アキラ様はちゃんと判ってますよ、誕生日(笑)
そして、本当は…この下のオマケが書きたかったが故に、この話になりました。しかも、これ…ビミョーに枝分かれしてるんだけど、今の私には無理っす…げ、原稿(T_T)
そんなこんなで、おまけに続く。
もう、かっちゃん視点で書くのが疲れた(未熟故、スミマセン!!)ので…変えちゃう作者でスミマセン(T_T)
駄文、お付き合いの程、ありがとうございました!!
☆
勝太の明確にしない我儘の『二人で祭りへ行く理由』に気付いていた玲は、致し方なく付き合ってやる事にする。
自宅に戻り話をすれば、何を思ったのか母親は、玲に浴衣を着付け『いってらっしゃい』と有無を言わせず家から叩きだした。
着慣れないものを着せられた玲は、頭が上がらない母親へ文句を垂れながら待ち合わせの裏門に向かう。
浴衣の所為で遅刻は確実なものだった。
裏門へやって来る迄に、色々な視線を痛い程に浴びてきた玲。
遅刻しても待ち続けていた勝太にまで無言で見つめられ居たたまれなくなる。
思わず拳を打ってしまった玲は、恥ずかしくなりその場から逃げ出した。
逃げ出した玲を追い掛ける勝太は、祭りの場所に向かうに釣れ増えてくる人の視線が自分たち……正確には浴衣姿の玲に向けられている事に気付いた。
特に女の子の視線が痛い程に感じる。
(そうだよな……玲の顔とこの姿じゃな。俺だって……)
そう思った瞬間、妙な苛々に苛まれた勝太は、
「つっ、捕まえたっ!! 」
一人で玲を歩かせこれ以上人目に曝さないよう背に張り付いた。
浴衣を引っ張り捕まえる。後ろから引かれた玲は、バランスを崩し勝太の方へと倒れこんでしまう。
(また後で怒られそうだなぁ……)
玲の身体を抱き留めると浴衣の襟から見え隠れしている肌に勝太は、紅い咬み痕を一つ咲かせるのだった。
はい、オマケの最後の一行が言いたいが為に書きました(笑)
人混みで大胆な…
独占的なかっちゃんではありましたが、誕生日だから無礼講で許してやってください!!
私、週末からだよな~と悠長にしてましたがナツコミ明日からなんですね(。・ω・。)
あわあわあわ~
昨日パソコン立ち上げてなかったから気付かなかったのです…
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