色々と語っております・・・
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もしかすると今日、『夜の虹』が見られるかも知れない。
桜井の言葉は、とても好奇心をそそられるものだった。成瀬は続きを、もっと『夜の虹』を詳しく知りたくて、話の続きを強請る。
きらきらと、空に輝く一番星を思わせる瞳の色で見詰められ、見たことのないそれよりも、目の前にいる後輩の方が気にかかる。
そんな事を、傍らで無垢な顔して自分を見上げてくる成瀬に説明をした。
「理屈は良く判らないけど、きっと見れたら『凄い』とか、『奇跡』とかしか言葉が出ないんだろうなぁ」
「きっとそうだろうな。でも、こんなに条件が揃うのは珍しいらしいぞ」
「日が落ちてからが……勝負、なんですね!」
「勝負ねぇ。少し違うだろうけど、一か八かだから……」
一緒かな。
改めて成瀬の言葉と、自分が口にした言葉を比べてみるが、意味合いは良く似たもの。
楽しそうに目を細めて笑う後輩の、くせっ毛に手を伸ばして掻き混ぜる。
嫌がる素振りもしないで受け入れている可愛らしさに、思わず抱き締めたくなるもぐっ、と堪えて苦笑いした。
「どうしたんですか?」
「あ、いや……すまん。そうだ、成瀬。その勝負に乗ってみようか?」
どうだろう?
苦笑いから、提案に乗ってきそうな含み笑いをした桜井は、目線を下げて小首を傾げる。星の欠片を模した瞳に自身を映して、成瀬の答えを待つ。
「桜井さんが案内してくれるなら……勝負に乗ります」
すっ、と合わせた視線を逸らせて、こちらが出した提案に怖ず怖ずと上積みしてくる。
桜井にしてみれば、考えていた通りの嬉しい上積みに、満足だと微笑む。
「勿論だ。成瀬の為なら、何でもするよ」
逃げた瞳を追い掛け、その目尻に触れるか触れないかの際まで唇を寄せる。そして、必ず二人で見よう……と、吐息で囁きかけた。
月虹 / 20110421
ラジヲネタ。
二、三日前の雨の日に、そんなことをラジヲのお天気情報で話してました。
ちゃんと覚えてないのがポイントなんですが、月の虹と書いて「げっこう」と言っていたのが、とても印象深くてネタにしました。
かなり条件が厳しいみたいで、ハワイとかスコールがある地域だと確率は上がるらしいです。
満月が東の空から上がってきて2時間くらいの間、日中の雨上がりに出来る虹が見えるそうです。えと…西の空かな?ちょっとはっきり覚えてないんですが、すみません。
この条件に当たったのが、二、三日前だったのでした。
勝負…
と言えば、澤村の専売特許だと思いますが一か八か、二人の愛(きらきら~(笑))でこの月虹が見れれば…なんて思ってカリカリしました。
相変わらず午前様1時間前に帰宅している日々ですが…少し気晴らし?に書いてみました。
駄文、お付き合いの程、ありがとうございました!!
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