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  <title>らぶふら日記</title>
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    <title>最近</title>
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    <![CDATA[こちらは本当にご無沙汰してしまって、すみません&hellip;&hellip;<br />
すっかりIQ沼にいて、ピクブラ、pixivには地味に作品あげてますし、イベントにも出ております&hellip;&hellip;相変わらず。<br />
<br />
で、澤村の誕生日祝い、書いていたのに此処へ上げていなかったので、桜井さんの分と一緒にあげました。<br />
<br />
相変わらずドヘタクソですが、良かったらお付き合いしてやって頂ければ幸いです&hellip;&hellip;]]>
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    <pubDate>Wed, 20 Nov 2019 12:03:24 GMT</pubDate>
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    <title>「夢の終わり、現の始まり」（コバサワ）</title>
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    <![CDATA[<div>『夢の終わり、現の始まり』</div><div></div><div>──なんか目の前に、見慣れた奴がいるんですけど!?</div><div>唯、その見慣れた奴は顔だけで、首から下は絶対に『有り得ない姿』なのである。</div><div></div><div>「正博様、朝食の準備が整いました。お目覚めを」</div><div></div><div>「は？　あの&hellip;&hellip;小林純直さんですよね!?」</div><div></div><div>そう聞かざるを得ない状況なのは、ここが正博こと、澤村正博の住むパチンコ屋の二階にあるワンルーム。合い鍵は誰かに渡した記憶もない、今、床へ転がっているひとつのみ。</div><div>寝る前に鍵は掛けたし、窓から侵入するにもネオンサインが邪魔をして、無理だ。</div><div></div><div>「フルネームで呼ばなくとも、何時も通り『小林』と呼び捨て下さい」</div><div></div><div>「アンタ、今、どんな状況か判ってるのか？」</div><div></div><div>「状況？」</div><div></div><div>何時もと変わりなく、貴方に仕える執事だと小林は言い、跪いていた床から腰を上げて立つ。</div><div>その身のこなしは美しく、女ならば『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』と、あのお決まりの言葉がとても似合う立ち居振る舞いだ。</div><div>決して女の柔らかな美しさではない、男の張りのある凛々しい美しさ。</div><div>一つ上の先輩だが、とても同じ高校生とは思えないその姿。</div><div>周りからは侍だとか呼称されているが、この姿で日本刀なんて構えられたら、女でなくとも一瞬で惚れて堕ちるだろうと澤村は、小林の──今の今まで見たことのない、黒の燕尾服姿に目を疑い、そしてあまりの格好良さに頬が朱に染まっていた。</div><div></div><div>「今朝は、とてもおかしなことを仰る。私は正博様のお世話をする為に生まれ、そして命を賭して護る為に生きる──唯、それだけです」</div><div></div><div>「っつかさ、アンタ高校生だし、オレの先輩で、一緒にバスケットボールやってんじゃん!?　それなの、にいきなり執事とか、意味わかん──ねっ!?」</div><div></div><div>何か怖い夢でも見られましたか？と、上着のスワロテイルを揺らめかせ、立ち上がった小林は再び跪く。</div><div>未だベッドの上で硬直し、顔と視線だけで燕尾服姿を追っている澤村を見上げ、仏頂面で有名な男はフワリと笑う。</div><div></div><div>（コイツ、ダレダ──ッ!!）</div><div></div><div>澤村の知る小林純直は、こんな笑い方をしたことがない。</div><div>何時も不器用に、片頬だけをひきつらせて笑う。</div><div>心底笑ってもぎこちないそれが澤村は好きなのに、このたらし込むような笑いに吐き気を覚える。</div><div></div><div>「大丈夫ですか？　酷い汗をかかれています&hellip;&hellip;浴室の準備は整っておりますので、お使い下さいませ。その間に、朝食の準備を致します」</div><div></div><div>（オレハ、コンナ、キモチノワルイオトコニ、ホレタオボエハ、ナイッ!!）</div><div></div><div>澤村は、小林の姿に得も言われぬ恐怖を感じ、脂汗が全身から吹き出す。額を流れ落ちるそれを、断り無く生暖かい手で拭われ、今まで硬直していたのが嘘のような、機敏な動きで燕尾服の男と距離をとり、ベッドの端へと逃げる。</div><div>それなのに男は、執事だと言うくせに手を伸ばし、澤村にまた触れようとしてきた。</div><div>ちら、と切れ長の目をそらせば、外からは侵入できない窓が、漆黒の水晶体に映り込む。</div><div></div><div>「まさひろさまっ、なにをっ!!」</div><div></div><div>「オレの知っている小林純直はなぁ、仏頂面でカサハリ浪人で、むっつりスケベでネクラでよ──面と向かっているときは、オレに断り無く&hellip;&hellip;身体に触ったことなんてねぇんだよっ!!」</div><div></div><div>そう怒鳴った澤村は、たかだか二階だが一歩間違えれば怪我だよな、バスケ出来なくなるなぁ──と頭の端に言葉が過る中、その窓から飛び降りた。</div><div></div><div>☆</div><div></div><div>「──が、っ!?」</div><div></div><div>「どうした？　魘されてたが&hellip;&hellip;ああ、酷い汗だ。触っても大丈夫か？」</div><div></div><div>飛び降りた記憶は、ある。</div><div>しかし、何でそんな夢になったのか、判らない。</div><div>皮膚が張り裂けんばかりに啼く心臓と、荒れた呼吸を整えなければと澤村は、自身を抱き締め夢の行方を探る。しかし、飛び降りた場所がここからだと言うことしか記憶にない。</div><div></div><div>「澤村&hellip;&hellip;」</div><div></div><div>「あ──ゴメン、カサハリ。大丈夫、触っても&hellip;&hellip;」</div><div></div><div>「すまん。あとこれ、飲め」</div><div></div><div>「ありがとう&hellip;&hellip;オレ、なんか&hellip;&hellip;」</div><div></div><div>目の前にいる小林は断りを入れ、澤村の額から流れ落ちる汗を拭い、氷水の入ったグラスを手渡す。すると身体から出て行った水分を補うように一気に煽り、安堵の息を吐いていた。</div><div>握り締めていると力加減が出来ず、割ってしまうかも知れないとそれを取り、床へ跪いて澤村の様子を見上げている。</div><div>心配しているのだと、少し目尻の下がった綺麗な翡翠の目で、言葉なく見詰めていた。</div><div>とても心配してくれている、本当に断り無く触れない小林に、自分の知っている『小林純直』だと嬉しくなる。</div><div></div><div>「何かさ、変な夢を見たんだけど、覚えてなくてさ。しかも誕生日にだぜ？　目覚めた時にアンタの顔があって、凄く安心した&hellip;&hellip;居てくれて、ありがとう」</div><div></div><div>そう言った澤村は、汗かいてるのに悪いなぁと思いながら小林に抱き付き、抱き締めて欲しいと強請る。</div><div>風呂も食事も出来ていると言いながら小林は、強請られた通りに澤村の身体をしっかりと抱き、誕生日おめでとうと耳元で囁いた。　</div><div></div><div></div><div>20190831</div><div></div>]]>
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    <pubDate>Wed, 20 Nov 2019 12:00:19 GMT</pubDate>
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    <title>告白（サクナル）桜井さん誕生日に寄せて</title>
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    <![CDATA[<div>『告白』</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>三年生が引退し、今は二年生、一年生が一丸となり、試合や練習に精を出している。</div><div>秋から冬になろうとする、十一月の終わり。</div><div>日の出、日没は夏とは比べものにならないくらい短く、成瀬が帰る頃には、外は既に真っ暗だった。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「はぁぁぁーっ。今日も疲れたーっ&hellip;&hellip;帰って寝るぞ！」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「煩せぇよ。それだけ声、出せんならまだ、走れるんじゃね？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「お腹空いてるから、無理、走れないっ！」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>部活動の練習で疲弊し、泥の中に埋もれたように重い身体を引きずり、のろのろ歩いている成瀬と澤村。</div><div>早く帰りたくても、帰れなくて。だけど口だけは達者で、いろんな事を話ながら校門をくぐり抜ける。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「じゃあな、また明日」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あれ帰り道&hellip;&hellip;羨ましいなぁ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「な、なんだよ&hellip;&hellip;あ、そうか。悪ぃ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「ううん、良い。判ってる事だし&hellip;&hellip;じゃあね、また明日！」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>成瀬はひとりで駅へ向かい歩き、本来一緒に駅へ向かうはずの澤村は、校門で足を止めた。</div><div>大技を繰り出す癖に、存外小柄な後ろ姿を見詰めて、あとでやって来る先輩を待っていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>☆</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「判っている、そんなの全部判ってる。だけど今日&hellip;&hellip;誕生日なんだよね」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>とぼとぼと歩いている成瀬の、落ち込んだ表情が、家の明かりで照らし出されている。</div><div>顔を上げれば、温かそうな家族模様が目に映り、すぐさま視線をそらせて早歩きをした。</div><div>せかせかと歩いていると、額に汗がじんわりと浮いてくる。立ち止まれば、凛と冷えた空気が成瀬を包み、あっという間に汗が引いてしまう。</div><div>空気が寒いのと、自分自身の心が侘しいのとで、大きな黒目にうっすらと涙が滲む。</div><div>ここで泣いていても、どうすることも、どうなるものでもない。</div><div>ぐず、と鼻を鳴らして、風の冷たさが染みて涙が浮いた振りをし、制服の袖で目を擦る。</div><div>今までまちまちだった明かりは、駅について煌々として成瀬を包んでくれた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「学校で一瞬会えたし、誕生日メールも送って、ありがとうメールも貰った。これだけでも良し&hellip;&hellip;に、しなきゃね」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>駅舎に入り、定期券を使って改札を通り抜けて、ホームへ上がる。</div><div>列車はまだ本数があり、寒くはあったが数分待っていると、すぐに帰る方向の列車がやってきた。</div><div>ゆっくりとホームへ進入してきたそれは、ぴたりと成瀬の目の前で止まった。</div><div>プシュッ、と空気を吐き出す音をさせ、自動ドアが開けば、中から降りてくる人を待ち、動きがなくなれば成瀬は車両の中へと入る。</div><div>ちょうど帰宅する人並みがある時間で、部活動の大きなバックを持つ成瀬は、邪魔になると上の棚に上げようと持ち上げたとき、ふっ、と軽くなり、驚いて後ろを振り返る。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「列車に乗り込むところが、見えたんだ&hellip;&hellip;お疲れ様、成瀬」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あ──ありがとうございます。桜井さん、今日、遅くないですか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「少し先生に、進路のことで質問があったんだ。相談にも乗って貰ってたら、こんな時間だ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>偶然、成瀬に会えたから、残っていたのも良かったかな、と笑いながら側に立つ桜井だった。</div><div>出発のベルが鳴り、列車がゆっくりと動きだし、そしてスピードを上げて幾つかの駅を通り越してゆく。</div><div>割合と大きな駅に止まる所為か、人の流れが大きく、成瀬や桜井が降りる駅まではまだ少しあった。</div><div>今、隙間なく人が車内に乗っていて、成瀬が潰されないように桜井が盾になり、自動ドアへ手を付き、守っていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「桜井さん、俺、大丈夫ですから。</div><div>腕、痛めてしまいます」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「俺はもう、部活をしていないんだ。少しくらい平気だから、気にするな。お前は試合も控えている、大事な身体だからな」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>頭一つ大きな桜井は、成瀬を見下ろし、眼鏡の奥にある優しい目を、細めて見詰めている。</div><div>男らしくて、格好良くて、優しい&hellip;&hellip;自分を大切にしてくれる桜井を、人ごみの暑さでではない、真っ赤な顔をして成瀬も見詰め返す。</div><div>ガタン、と突然、大きく揺れた瞬間に後輩は、勇気を振り絞ってどさくさ紛れに先輩の、大きな胸に抱き付いていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「な、成瀬!?」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「ごめんなさい、少しだけ&hellip;&hellip;桜井さん、お誕生日おめでとうございます&hellip;&hellip;大好きです&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「うん、知ってる&hellip;&hellip;良かった、今日会えて&hellip;&hellip;ありがとう、成瀬」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>次に停車すれば、桜井とは別々の電車へ乗換、また明日──となる。</div><div>成瀬は、こうして守ってくれている姿を見て、こんなことを思い付き、行動してしまったのだ。</div><div>会えないと思っていた大好きな人に、こうして偶然会えたのだから嬉しくて、大胆になってしまい、恥ずかしくて顔を俯けてしまう。</div><div>抱き付いている成瀬の身体へ、急いで腕を回して強く抱き締め、そして棚から荷物を取り、降りる準備を始める。</div><div>電車が停車し、成瀬と桜井の前にある自動ドアが開き、人の流れを止めないようにさっさと車両から降りた。</div><div>　</div><div>「成瀬、ありがとう。今度、甘いものを食べに行こう&hellip;&hellip;な」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「は、はいっ！　桜井さん、あの&hellip;&hellip;さっきは迷惑じゃなかったですか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「迷惑な訳、ないだろう？　大胆で驚いたけど、嬉しかった」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「──っ!!　お、俺っ、帰りますっ、お疲れ様でしたっ!!」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>また明日に&hellip;&hellip;そう言って軽く手を振る桜井は、仕出かした事に恥ずかしくなった成瀬の、人ごみを避けて走り、小さくなる背中を見送っていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>20191120</div>]]>
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    <pubDate>Wed, 20 Nov 2019 11:58:24 GMT</pubDate>
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    <title>成瀬誕生日小話（サクナル）</title>
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    <![CDATA[<div>『時間』　</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「やっと終わった&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>ぐん、と天井向けて大きな手を伸ばした桜井は、立って伸びをしたらグーパンチで天井ぶち抜くかもな、と予備校仲間にからかわれていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「進学決めてる奴ってさ、だいたい二年の終わりで部活引退するだろ？　お前医者になりたいって言って、部活とかやってて良いのかよ？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>学校とは違う仲間達は、殆どが勉強一本に絞り、部活を引退した人間ばかりだった。</div><div>桜井だけがいまだに部活&hellip;&hellip;バスケットボールを続け、それだけでは飽き足りず、数名以外には内緒だがストリートバスケにも顔を出す始末。</div><div>身長も体格も、頭も機転も良い。</div><div>やり手の桜井がチームから抜ければ、戦力大幅ダウンになること間違い無しだが、やはり先を見据えれば勉強に集中すべきではないかと話す。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「目標高いだけに、何時までもやってらんねぇんじゃない？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「うちの部は、人数がギリギリいっぱいのところもあるし、俺が抜ければ試合には出られなくなるかも知れない。勉強も大切だが今、少しでも長く一緒にプレイしたい後輩が入って来たんだ。だからこの夏が終わるまで、インターハイ出場目指してプレイしたいんだ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「おーおー、熱い熱い。意外と天然でクールなお前が、バスケの事になると、ホント熱くなるよな」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「つい、喋りすぎた&hellip;&hellip;悪い」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「それだけ楽しいんなら良いじゃん。羨ましいし、嬉しいよ、そんな桜井見るの」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>腹減ったし帰ろうぜ、と音頭とる仲間に付いて、片付け終わった人間から教室を出て行き、桜井も部活のものと教材の入ったバックを肩から担ぎ、予備校の教室を出た。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>☆</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>玄関まで纏まって来たが、また週明けにと挨拶をし、散り散りと帰宅の途に付く。</div><div>そんななか桜井は、予備校の隣にあるファストフード店の、道路に面したガラス窓の向こうにいる後輩へ、合図を送る。</div><div>部活後で腹が減っているのは判るが、一体いくつ食べたのだ？と、目の前に見えるトレーに乗った紙屑の山に、笑いが込み上げてくる桜井だった。　　</div><div>笑われていることに拗ね、顔を赤くして頬を膨らませる後輩は、慌ててトレーを片付け、桜井と同じようにバックを肩から担ぐ。自動ドアの開く動作が遅いと、出来た隙間に身体を横にして押し込み、無理やり出てきた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「無茶をするな、成瀬」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「おっ、お疲れ様です、桜井さんっ!!　待たせてしまって、すみません!!」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「待ってない、待ってない。今、このガラス越しに顔、見ていたじゃないか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>先輩の桜井は予備校で勉強していたのに、後輩の成瀬はファストフード店で、仲間達と少し前までにぎやかしくしていたのだ。</div><div>腹も減り、勉強で疲れてるだろうに今日、成瀬の『お願い』を快く聞いてくれた優しい先輩にこれ以上、迷惑を掛けてはいけない。</div><div>その思いから急ぐ動作をするのだが、逆に空回りをしている後輩は、ドタバタと無駄な動きをしていた。</div><div>額に浮いた汗を拭い、一生懸命に行動する成瀬を見詰め、可愛いなぁと眼鏡の奥にある目を細める。</div><div>桜井は、白シャツに黒スラックスの成瀬の背に手を添え、少し食事がしたいとにこやかに話す。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「今から映画だろう？　見ている最中に腹が鳴ると恥ずかしいから、何か食べて良いか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あ──じゃ、この店で一緒に食べれば&hellip;&hellip;す、すみませんっ!!」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あははは。ま、成瀬はもう食べないだろうから、映画館で荷物と一緒に待っていてくれ。その辺りで適当に、食べてくるから」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「え、えっと&hellip;&hellip;一緒にいちゃ、ダメですか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>桜井より約二十センチも小さな成瀬は、大きな黒い目で見上げる表情が、恋した人をひとり待つのは嫌だ、置いて行かないでと見えてしまう。</div><div>何て顔をするのだ──と。</div><div>親からはぐれないように手を握る子供の心理か、先輩へ身を寄せた後輩は、シャツから出ている逞しい腕に手を添えた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「な&hellip;&hellip;成瀬？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あ&hellip;&hellip;あの、桜井さんの貴重な時間を俺にくれたのだから、一分一秒も無駄にしたくない。僅かでも離れているのは──嫌だ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>成瀬の手のひらは熱く、触れ合っている皮膚は更に熱を生み、どちらもじんわりと汗が滲んで来ていた。</div><div>初めてストリートバスケで戦った時から、淡く漂っていた感情。</div><div>同じ学校で先輩後輩の関係になり、共にコートを駆け回り、日常も共有する事になってから、更にその感情は膨れていた。</div><div>今、この姿を目の当たりにし、桜井の成瀬に対する『感情』は、決して消えることないものだと確信する。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「俺、今日、誕生日なんです&hellip;&hellip;大好きな桜井さんと一緒に、少しでも一緒に居たくて映画に誘いました。勉強もあるのに、迷惑なのに桜井さんがオーケーしてくれて、嬉しかった。だから貴重な時間、無駄にしたくない」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>成瀬もまた、桜井と同じ『感情』を抱いているのだと。</div><div>だから、このような恋をしている表情になるのかと。</div><div>桜井は判ったとだけ言い、週末の眠らない街を、はぐれてしまわないように手を握り、歩き始める。</div><div>力強い大きな手は熱く、その熱は成瀬の身体をじわりじわりと浸食して行く。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「お、怒りましたか？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「いや。怒るどころか、明日が日曜日で良かったと&hellip;&hellip;思っている」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>食事も映画も、睡眠も目覚めも。</div><div>一緒に居ようと、前を向いたまま言う桜井を見上げた成瀬は、眼鏡の弦が引っかかる耳が赤くなっているのを見付ける。</div><div>返事の代わりに握られた手を握り返し、前を歩く先輩の背中を、空に浮かぶ月のように丸くした目で、嬉しいですと後輩は見詰めていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>20190615</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div></div>]]>
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    <pubDate>Sun, 16 Jun 2019 10:44:42 GMT</pubDate>
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    <title>ひさびさにスミマセン……紅丸誕生日小話（紅京）</title>
    <description>
    <![CDATA[<div>『熱い、冷たい』</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>しょっちゅう来るわけでは無いが、来れば来るほど、見れば見るほど、金持ちの象徴のような屋敷だと草薙京は、そそり立つ鉄門の前で溜息を吐く。</div><div>てめぇが住んでるマンションで良いだろう、と愚痴たいのは山々だったが、特別な日だけに仕方ないかともう一度溜息を吐き、インターフォンのボタンを押す。</div><div>どなたですかと女性の声で機械越しに問われ、氏素性を言えば直ぐに鉄門が自動で左右へ開き、屋敷中からメイドがやって来る。</div><div>呼び付けた癖に本人が出迎えないのかと、目尻と口角を引き攣らせた京は、手にしている物を焼き消してしまいそうになったが、ぐっと堪えた。</div><div>メイドに先導されなくても、この家の勝手を判っていたが、特別な日に呼び出されたが故、大人しくその背を見詰めながら後ろを歩いた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>☆</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>広間からテラス、そして初夏の光浴びる庭には大勢の招待客が、食事や飲み物を手に、またはソファや木陰のベンチへ腰掛け、好き好きに談笑していた。</div><div>来るべきではなかったと後悔するも、年に一度くらい我が儘を聞いてやると微々た優しさを見せたのは、自分だったと苦笑いする。</div><div>場違いの甚だしさに京は、手のものを擦り付けさっさと帰ろうと姿を探すが、あのど派手な金髪が見当たらない。</div><div>テラスから庭を見回し、中へ移動し広間も見たが、どうやらここには今、居ないようだ。</div><div>客ほったらかして何やってんだ？と苛々していると、京の存在に気付き始めたか、周囲がざわめき出す。</div><div>気付かれたくないのに、金髪の隣に居るだけで否応なく目に付き、そして人々の記憶に残ってしまう紅蓮の焔を纏い、操り闘う草薙の継承者。</div><div>同じチームを組む大門五郎と共に、騒がれたくない、地味に静かにして居たいと常々思っているのだが&hellip;&hellip;</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「駄目だ、耐えらんね&hellip;&hellip;台所へ行ったら、誰か居るだろう」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>視線とざわめきを不快に思い始めた京は、広間を出て誰もいない廊下を歩き、台所と口にしたキッチンへやって来た。</div><div>そこにいたメイドに声をかけ、手にした箱を渡し、冷凍庫で保管して貰うように話す。</div><div>今日の主役が、一息吐いた時にでも食わしてやって欲しいと伝言し、帰る旨を伝えれば、メイドは引き止めを試みる。しかし頑なに良いと手を振れば京の申し出を尊重し、メイドはエントランスまで見送ると先導を始めた。</div><div>彼女達の仕事だから仕方ないかと諦めた京は、またその背中を見ながら歩いていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「アイツ居なかったけど、客ほったらかして何やってんだ？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「きっと、お召し変えだと思います。少し前に、お部屋へ向かわれていました」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「そ。女じゃねぇんだから、着替えなくてよろしいかと思いますが&hellip;&hellip;紅丸さん？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「仕方ねぇだろう、半分仕事なんだからよ。世話になってるアパレル会社のお偉方が、宣伝兼ねたプレゼントに洋服や着物、作ってきたんだから」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>メイドに礼を言い、その役割を変わるために、屋敷の息子で今日の主役である二階堂紅丸が、上階から降りて来た。</div><div>闘うときは金色の髪を、守護の雷を纏って逆立てているが、今は降りているそれを後頭部で束ねて紫の紐で括り、結び目に一輪のカサブランカと数本のカスミソウが挿してある。</div><div>女物のように見える緋色の着物に銀糸で織り込まれた花吹雪、漆黒の帯を締めている紅丸は、これも宣伝塔の役目なんだと苦笑していた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「しっかし派手だな&hellip;&hellip;これ以上、近寄んじゃねぇぞ、紅丸」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「つれないなぁ京&hellip;&hellip;だから仕事なんだってば、半分。あそこにいる人達さ、着飾ってるじゃん？　招待状には普段着でって書いたのに、あれだぜ？　もう目の前にいる京が、普通ですっごい落ち着くんだ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「だいたいなぁ、てめぇの誕生日祝いの会を、てめぇで開く奴がい──居たな、はい、目の前に居ました」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「はぁー&hellip;&hellip;やっぱ落ち着く。こんな砕けた口調で喋れんのと、この何時もと変わんない出で立ちに、癒される」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「嫌みかよ。渡された招待状なんて中身、見てねぇし、お前が来い来いっつーから来ただけだ。顔も見たし、あの中には混じりたくねぇから、帰るよ。見送り、ご苦労さん」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>仕事上プラス女好きで人当たり良い紅丸だったが、こと、この草薙京に素っ気なくされたり、つれなくされたりすると一気に精神状態が真っ暗になる。</div><div>元々少し垂れた目尻を更に下げ、着物の袖を指先で弄り、帰らないでくれと蒼い目を潤ませていた。</div><div>強請られる事など、今に始まった事ではない。</div><div>しかし花を纏い、綺麗な着物に、恐ろしく整った顔に何時もと違うものを感じた京は、両手を腰に当て、盛大に溜息吐いて呆れていた。</div><div>因みに京も、紅丸に言わせればモテる顔してる癖に、すぐに威嚇の表情をするものだから女が逃げる、と宣うくらい、格好良いのである。</div><div>さておき。</div><div>まだ誕生日の祝い一つも言ってないなと、日頃つっけんどんな京だったが、今日ぐらいは甘えさせてやるかと紅丸に、部屋へ行っていろと階段を指差す。</div><div>部屋に追い払い、その間に帰ってしまうのか？と言う体を、言葉無くする紅丸の耳朶を引っ張り、言うことを聞けと命令した。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「良いか、部屋から出てくんなよ！　ちょっと預けたもん、取ってくる」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あ、うん&hellip;&hellip;判った&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>何て面、するんだかと苦笑いして、帯の巻かれた腹を手の甲でトントンと叩き、すぐ行くからと言い聞かせて京は、キッチンへ再び戻って行った。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>☆</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>──コンコン、コン。</div><div>勝手知ったる二階堂家の、紅丸の部屋の前、京は扉をノックして開かれるのを待つ。</div><div>中で暴れているのか、ドタバタとしている様が手に取るように判る音と、慌てて上擦った声で中から返事をした紅丸は、扉を少し開き顔を覗かせた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「何やってんだ？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「ごめん&hellip;&hellip;京がなかなか部屋に来なくて&hellip;&hellip;いてっ!!」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>帰らないと言っただろう!!と京は、信用ならないのかと怒り心頭で、黒目をつり上げている。</div><div>その表情に萎縮する紅丸を殴り、しっかりしろと更に怒って見せていた。</div><div>本当に。</div><div>この色男は、何をそこまで怯えるのだろうか。</div><div>それは自分にだけだと知っている京は、綺麗にセットし花を添えられた金髪を撫で、紅丸を押しのけ部屋へ入った。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「ごめん&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「もう謝んな。ほら皺にならないように気を付けて、椅子に座れよ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「京みたいに着物、慣れてないから&hellip;&hellip;ありがとう」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「確かに。少し崩れてる、ちょっと立て&hellip;&hellip;良し、直った。またこれから下、行くんだろう？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「この着物見せたら、最後。毎年の事だから開いたけど、今年は京が目の前に居てくれる確証あったら、しなかったのになぁ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「はぁ？　なんだそれ!?」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「だってさ、誕生日に惚れた人と一緒に居るの、良いじゃん」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「何だかんだ言って誰かさん、しょっちゅう俺に絡んで邪魔しに来て、鬱陶しいんだけど？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>──絡みたくなるじゃん、惚れてんだから。</div><div>紅丸の着物を整えてやり、着崩れないように椅子へ腰掛けさせた京は、萎れている癖に饒舌でいる男の頬に、持ってきた物を押し当てた。</div><div>冷たいっ!?と蒼い目を丸くして驚き、ぽかんと開いた口内へ、小さな木製のスプーンで掬ったそれを、差し入れる。</div><div>それは、京が持ってきた紅丸への誕生日プレゼント──コンビニエンスストアで買った紙カップ入りの、何の変哲もないバニラアイスクリームだった。</div><div>京の部屋や紅丸のマンションで良く食べる、二人が美味しいと気に入っているもの。</div><div>階下では豪華で煌びやかな世界が広がっているのに、この部屋はシンプルで安価な、二人だけの甘くて優しい世界が出来上がる。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「美味いか？　もっと食う？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「ん&hellip;&hellip;冷たくて美味しい、いつもの味。京が食べさせてくれるなら、もっと食べたい」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「行かなくて、良いのかよ？」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「意地悪言うなよ、自分で誘ってる癖に&hellip;&hellip;でも、待ってるって約束してくれるなら、行こうかなぁ」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「バカが&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>椅子へ腰掛けている紅丸が開く口へ、正面に立つ京は雛鳥に餌を与えるが如く、掬ったアイスクリームを差し入れ、食べさせていた。</div><div>結局、ひとつ食べ終わった頃に重い腰を上げた紅丸は、プレゼントありがとう、行ってくると言う。</div><div>そして我が儘聞いてくれた京を、皆に見付からないように裏門から帰えそうとしたが、不損にして尊大に椅子へ腰掛けた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「あれ？　見送りに&hellip;&hellip;」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「いらねぇ。待っててやるから、さっさと下、行ってこい」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>「──あ、あぁ!!」</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>京の待っているの言葉に、招待客が絶対に見ること無い華やかな笑顔をして、行ってくると部屋を出て行った。</div><div>紅丸を見送り、大きく息を吐いた京は、半分溶けているだろう未開封のアイスクリームを、照れで熱くなった頬へ当て、冷やしていた。</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div>20190607</div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div><span style="font-size: 14px;">&nbsp;</span></div><div></div>]]>
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    <category>SS</category>
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    <pubDate>Sun, 16 Jun 2019 10:43:04 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>澤村誕生日祝いに……</title>
    <description>
    <![CDATA[ひさびさに書きました、コバサワ。<br />
今更感な話ですが、こんな事がない限り契約しないと思うんだ……ハイテク機器苦手やろうし(笑)<br />
<br />
<br />
<br />
『でんわ、つながる』<br />
<br />
<br />
インターハイで北海道遠征の時、まさか自分を捨てたと思っていた親父と再会した。<br />
事情を知った成瀬や浩介達は、俺達の仲を必死で取り持とうとしてくれた。<br />
暑苦しい奴等だ、迷惑だと思っていたが、上南の面子まで巻き込み大騒ぎした挙げ句、ぎこちなくはあるが一応和解は出来た。<br />
わだかまりを吹っ切り、突然出来た小さな弟分の為にと戦っていたが、腕を怪我して試合をしている姿を見た親父は、直ぐに状況を判ってくれた。<br />
澤村様らしくないと言われるだろうが、離れていても気にかけてくれていたのだと感じ、心の底から嬉しいと、いかれた腕と共にコートから離脱する俺は思った。<br />
<br />
<br />
<br />
それから。<br />
北海道に残る親父は、居場所と連絡だけは付けられるようにと、別れ際に携帯電話を渡してくれた。<br />
これがあれば困ったときは連絡出来る、すっかり懐いている弟分とも話せると。<br />
こんな事しか出来ないがと、共に住む道を断った俺に少しばかりの援助をさせて欲しいと言い、押し付けられてしまった。<br />
新しい物好きの成瀬は、見せろ見せろと纏わりついて来るものだから、鬱陶しいから押さえとけと桜井に言う。<br />
桜井はどさくさ紛れに触れると成瀬を捕獲し、抱き付いて、抱き締めていた。<br />
良くやるよと呆れた顔して二人の様子を見ていると、仏頂面した男がさっさと搭乗しろと注意し、通り過ぎていった。<br />
<br />
「俺の所為になってるだろうが、このバカップルが!!」<br />
<br />
彼奴にボソボソ嫌味言われんのが一番嫌なんだ！と、バカップルを足蹴にして俺は、その仏頂面の背中を追う形で親父達、北海道の地を後に東京へ、自分の居場所へと帰った。<br />
<br />
<br />
☆<br />
<br />
<br />
「あーあ、今日で夏休みも終わりだぁ……」<br />
<br />
「俺は、お前の世話をしなくて済むようになるから、有り難いぜ」<br />
<br />
「でも俺のお世話でお金巻き上げたんだから、懐は潤ったでしょ？」<br />
<br />
「だからこうしてアイス奢って、還元してやってるだろう？」<br />
<br />
元は俺の財布の中身じゃん！と成瀬は、丸く形成されたアイスを齧りながら文句を言っている。<br />
自分が出来てない宿題を手伝ってやってるんだからギブアンドテークだろうと俺は、机の下で成瀬の脛を蹴り、痛みで黙らせた。<br />
涼しい店内で男ふたりでアイスを食っているとか、面白くも何ともないと思っていると、成瀬の携帯電話が震えだした。<br />
ディスプレイを見、誰だろうと非通知の文字に小首を傾げた鳴瀬は、ごめんねと謝りながら通話を始めた。<br />
迷惑だから店から出て話をしろと出入り口を指差した時、通話口を手で押さえて携帯電話を俺の目前に突き付けた。<br />
俺に？と無言で自分の鼻先を指させば、そうだと目を白黒差せて成瀬も無言で頷く。<br />
親父の好意で携帯電話を持たせて貰っている所為で、あまり番号を外には教えてなく、成瀬を捕まえれば俺が付いてくる図式で皆、連絡の取次に使っていた。<br />
成瀬の驚いたような慌てふためくような雰囲気に、年上の人間だろうと言う事だけは判った。<br />
電話を怖いもののように扱い、早く出ろと突き出してくるものを取った俺は──向こう側から聞こえてきた声に納得し、そのまま店を出る。<br />
室内のクーラーで冷えた身体は、外気に曝されすぐに汗が浮き始めてくる。<br />
それでなくとも向こう側から聞こえてくる声と会話すれば、身体が熱くなるのに一体何なんだ？と突っ慳貪に要件を聞く。<br />
<br />
「──わ、判った。じゃ、此処にあるこの店まで来てくれ。あと契約に必要な証明とか同意書、忘れんなよ。じゃ三十分後に」<br />
<br />
借りた携帯電話で話終えた俺は、成瀬に礼を言って返す。<br />
誰と話してたか判っているから何も聞かないで居てくれる成瀬に心中だけで感謝し、行くわと手を振り店を出る。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
『あ、あの……迷惑かも知れんが、お前と同じ携帯電話を契約したい。どうすれば良いのだ？』<br />
<br />
<br />
<br />
同機種にしておくと困ったときは俺に聞いて教わることが出来る、そして俺の誕生日に絶対契約したいのだと力強く言ってのけた。<br />
仏頂面の男が百面相しながら話している姿を思い浮かべ、外の熱さにも負けないくらい俺の顔も熱を持つ。<br />
ポーカーフェイスを売りにしている俺は、深呼吸をひとつして一応心を落ち着けると、約束した場所へ足取り軽やかに向かうのだった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
でんわがあれば、どこでもつながる、こえがきける、すきなひととはなしができる、しあわせになる。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
20180831　　　<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Fri, 31 Aug 2018 12:04:11 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>成瀬の誕生日に……</title>
    <description>
    <![CDATA[西山センセの連載が始まった！<br />
Webってのが少し引っかかってるんだけど（Webで読み慣れてないから、苦手）、ともあれ縁だよな、と思いました。<br />
<br />
配信日見たとき、あ！って思ったぐらい、嬉しかった……<br />
<br />
<br />
西山センセ、気付いてらっしゃるかな……<br />
<br />
<br />
成瀬、誕生日おめでとう!!<br />
今年は嬉しいね♪]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Fri, 15 Jun 2018 14:02:56 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>久々に……紅丸誕生日によせて。</title>
    <description>
    <![CDATA[──普通の日常なんて過ごした事ねぇし、だいたい普通の概念がわかんねぇよな。<br />
そう二階堂紅丸は、呟く。<br />
<br />
「普通？　普通ってこんな事ちゃうん？　俺と紅丸はんが喋ってる事とか、こうやって一緒に飯、食っとる事とか」<br />
<br />
「お前に聞いた俺様が、馬鹿でした」<br />
<br />
「っつか誘う相手、まちごーてないか？」<br />
<br />
「草薙京様は、お宅の旦那と一緒なの」<br />
<br />
「庵はんと……祓いか？」<br />
<br />
「そう……紅蓮と蒼紫の焔背負う宿命」<br />
<br />
──それ考えたらあの二人が、普通から外れとんねん。<br />
目の前で食事を貪っている拳崇の言葉に、彼等と共に生きる覚悟したならば普通などありはしない、と改めて感じた。<br />
<br />
「あ、俺も一応超能力者やから、紅丸はんが一番普通や」<br />
<br />
「一応俺も雷使いなんだけど……」<br />
<br />
からからと笑う拳崇に、青い目を丸くして呆気にとられた紅丸は、なるほどとその目を細くして笑い、金の髪を靡かせ、晴天を見上げる。<br />
<br />
「ほんとお前や彼奴等と一緒だと、周りと違う『普通』が味わえて飽きねぇな」<br />
<br />
「どないしたん、なんで普通に拘るん？　あんまそんなん考えへん癖に、珍しいなぁ……何かあったんか？」<br />
<br />
「何もねぇよ」<br />
<br />
あ、そ──と。<br />
紅丸の性格からこれ以上は話さないと察した拳崇は、次々と運ばれてくる食事を片っ端から片付けて行き、腹が膨れたと満悦だった。<br />
紅丸も少しずつではあるが食事に手を付け、食後の珈琲へ口を付けていると、バイクのエンジン音が徐々に近付いて来た。<br />
<br />
「あ、庵はんっ!!」<br />
<br />
「何で俺が、お前を乗せねばならん！」<br />
<br />
「うっせぇ!!　好きで乗ってるんじゃねぇ!!　紅丸、帰るぞ!!」<br />
<br />
「お疲れさん、飯は？」<br />
<br />
「こんな煩いのと一緒に食えるか！　俺は疲れてんの……察しろ」<br />
<br />
はいはい──と。<br />
紅丸は、バイクに跨がりヘルメットを被ったままの庵にお疲れさんと声を掛け、礼も言わずさっさと降りてきた京からヘルメットを取ると拳崇へ渡す。<br />
またな、とヘルメットを被りバイクに跨がった拳崇は、庵の背中にしがみついて手を振っていた。　　<br />
紅丸も振り返したのを合図に庵はエンジンをかけ、そのまま走り去った。<br />
<br />
「さて、車を回してくるよ。何か飲むか？」<br />
<br />
「いらねぇ……」<br />
<br />
「そう？　じゃ少し待っててくれ……って疲れてんだろ？」<br />
<br />
「だから察しろ、って」<br />
<br />
庵と拳崇の姿を見送りながら紅丸は、祓いでかなり体力を消耗しているだろうと京に気を使うも、ことごとく打ち砕かれてしまう。<br />
あんな話を拳崇にしてしまい情緒が不安定だなと心の隅で紅丸は思っていたが、この京の状態と自身を照らし合わせ、知らぬ内に気持ちが繋がっていたのかと感じて嬉しくなる。<br />
<br />
「疲れてるのに、駐車場まで付き合わせて悪いな」<br />
<br />
「悪いって思うなら、俺が満足するまで接待しろよ」<br />
<br />
こう口悪くしているものの本当は、優しい手と温もりを欲しているのだと知ってしまった紅丸は、自身も京に触れて『彼が生きている』事に安堵しようと横へ並び立つ。<br />
今はこれだけでと、紅蓮の焔を纏う手の甲へ、雷纏う手の甲を触れさせた紅丸は、気持ちが洗われると心中だけで呟き、目の前で顔を赤らめ口を尖らせている京に微笑みかけた。<br />
<br />
<br />
<br />
20180606<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Sat, 09 Jun 2018 03:12:57 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>誕生日おめでとう！</title>
    <description>
    <![CDATA[澤村、はっぴばーすでー！<br />
<br />
わが部屋の一角(苦笑)<br />
ずっと飾ってます……♪<br />
<br />
<br />
<a href="//loveflies.blog.shinobi.jp/File/DSC_0562.JPG" target="_blank"><img src="//loveflies.blog.shinobi.jp/Img/1483262000/" border="0" alt="" /></a>]]>
    </description>
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    <pubDate>Thu, 31 Aug 2017 09:52:40 GMT</pubDate>
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    <title>明日のインテ……</title>
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    <![CDATA[8/20　インテックス大阪　<br />
6号館D　り54a「LOVE FLIES」<br />
にて参加いたします。<br />
<br />
相変わらずナマモナってますが、すみません……<br />
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<br />
もしご興味ありましたら、pixivにサンプルなどあげてますので、目を通して頂ければ……幸いです。]]>
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    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Sat, 19 Aug 2017 10:51:34 GMT</pubDate>
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